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お中元とお歳暮の違いを徹底解説!贈る時期や品物など4つのポイントで比較

お中元とお歳暮の違い

お中元お歳暮は、いずれもお世話になった人へ「日頃の感謝」をこめて品物を贈る文化です。お中元は「夏」に、お歳暮は「冬」に贈るものといった、おおまかなイメージについては既にお持ちであるかと思います。

しかしそれぞれの起源や贈る品物の種類には、明確な違いがあります。一方では、お中元とお歳暮の双方に関連する注意点もあります。

この記事ではお中元とお歳暮の違いを、起源や贈る品物など4つのポイントから比較して紹介しています。記事の後半では、お歳暮とお中元に共通して押さえておくべき注意点も紹介しています。

最後までお読みいただくと、お中元とお歳暮の違いや注意点を正確に押さえられるようになります。

なお、お中元とお歳暮。それぞれの詳しいマナーについては以下の記事をご覧ください。

お中元について知りたい方お中元のマナーを解説!贈る時期や品物の相場など全てつかめる
お歳暮について知りたい方お歳暮のマナーを解説!贈る時期や品物選びのコツまでまるわかり

こちらをお読みいただきますとマナーを押さえて、お歳暮やお中元を正しく贈れるようになります。

目次

お中元とお歳暮の違いを4つのポイントで紹介

お中元とお歳暮の違いを以下の4つのポイントで、解説します。

  • 起源の違い
  • 贈る時期の違い
  • 相場の違い
  • 贈る品物の違い

それぞれ詳しく解説します。

起源の違い

お中元とお歳暮。それぞれの起源について紹介します。

お中元の起源

お中元の起源は中国にあります。中国では7月15日「中元」と呼ばれており、この日は「祖先を供養する日」という意味合いを持っています。

その後、中元の風習は日本へと伝わり、仏教の文化と混ざり合いました。現在では「上半期の感謝をこめて、お世話になっている方に品物を贈る」という意味へと変わっています。

お歳暮の起源

お歳暮は日本古来、室町時代にその起源があります。年末年始にかけて行われていた「先祖の霊を祭る行事」におけるお供え物を、近所の人へと配った文化が「お歳暮」の原型です。

お歳暮の文化はその後、江戸時代、そして明治時代へと姿を変えながら受け継がれていきます。当時のお歳暮の在り方は「目上の人へ贈り物をする文化」というものでした。

現在は目上の人に限らず、親戚や友人にも「その年お世話になったことへの感謝」をこめて、年末にお歳暮を贈ることができます。

贈る時期の違い

お中元とお歳暮を贈る時期を以下に示しています。

お中元:7月上旬〜7月15日
お歳暮:12月13日〜12月20日

ただしお中元やお歳暮を贈る日程は地域によっても異なるため、贈る相手の居住地域の慣習を押さえておく必要があります。

お中元を贈る時期

お中元は原則、7月上旬〜7月15日までに贈るものとされていますが、地域によって贈る時期が大きく異なります。地域別のお中元の日程を以下にまとめていますのでご覧ください。

地域お中元の時期
東北・関東・北陸※7月1日〜7月15日
北海道・東海・関西・中国・四国・北陸※7月15日〜8月15日
九州8月1日〜8月15日
沖縄8月中旬〜9月初旬

このようにお中元の時期には、地域差があります。九州と沖縄を除く地域にお中元を贈る場合には、7月15日に着くように贈るのが最も無難です。

※北陸は地域によって7月1日〜7月15日、7月15日〜8月15日の2パターンに分かれます。

お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈る時期は、正月の準備を始める日である12月13日から12月20日までの間とされています。しかしお中元と同様、お歳暮も地域ごとに贈る時期が若干異なります。下にまとめておりますのでご覧ください。

地域お歳暮の時期
関東12月初旬〜12月20日
北海道、東北、北陸、東海、関西、四国、九州12月13日〜12月20日
沖縄12月初旬〜12月25日

近年はさらに早期化しており、関東では11月下旬にはお歳暮を贈るケースもあります。また、生鮮品を贈る際には年末年始に食べられるように、お正月の少し前に届くように手配するのがマナーとなります。

品物の相場の違い

お中元とお歳暮に贈る品物の相場は、いずれも3,000〜5,000円程度です。相場を大きく超えるような高価な品物を贈ると、気を使わせてしまいます。そのため5,000円を限度とした品物選びが必要です。

またお中元とお歳暮の両方を贈る場合、お歳暮の方がお中元より2割ほど高価になるように品物を選びます。たとえばお中元に3,000円のものを贈ったならば、お歳暮には3,500円〜4,000円程度のものを選ぶのが正解です。

贈る品物の違い

蟹と桃

お中元とお歳暮の相場はほぼ同じですが贈る時期が違うために、季節柄、贈る品物は大きく異なります。ここではお中元とお歳暮、それぞれにおいてよく贈られる品物を紹介します。

お中元の定番アイテム

お中元には夏を感じさせる品物を贈るのが適しており、メロンスイカなど旬のフルーツは定番の品です。

また相手の好み家族構成によって贈る品物を選び分けるのも、おすすめできます。

子供さんのいる家庭ならば、アイスクリームゼリーなどの菓子類が喜ばれます。一人暮らしならば、そうめんのように季節を感じさせつつも日持ちするものがおすすめです。お酒をよく飲まれる方であれば、ビールギフトも喜ばれます。

お歳暮の定番アイテム

お歳暮に贈る品物には、大晦日やお正月に年末年始に親戚や家族が集まったときに食べられる品物が適しています。たとえばハム・牛肉・蟹・フグなどが選ばれる品物です。

しかし近年では新型コロナウィルスの影響で、年末年始に親族が一堂に会する機会は減っています。よって生鮮食品以外で、誰にでも無難に贈れる品も押さえておくべきです。

たとえば食用油調味料のギフトセット、または相手に好きなものを選んでもらえるカタログギフト商品券も喜ばれます。

【まとめ】お中元とお歳暮に贈る品物

お中元とお歳暮で贈る品をそれぞれまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

お中元品物の種類お歳暮
メロン・スイカ・桃定番品ハム・牛肉・蟹・フグ
カタログギフト・商品券・調味料・食用油・洗剤・そうめん無難に贈れる品カタログギフト・商品券・洗剤・食用油・調味料
アイスクリーム・ゼリー・ジュース子供さんに喜ばれる品ジュース
ビール嗜好品コーヒー・お酒

【お中元とお歳暮】押さえておくべき5つの注意点

お中元とお歳暮にまつわる、押さえておくべき5つの注意点を紹介します。

  • 喪中の相手に贈るときはのし選び・時期に注意
  • 片方だけ贈るならばお歳暮を優先する
  • お歳暮の金額はお中元に贈る品物の金額の2割増し
  • 一度贈ったら継続して贈る
  • 贈るのを辞めたい時には徐々にフェードアウトする

喪中の相手に贈るときはのし選び・時期に注意

お中元やお歳暮は喪中の相手にも贈ることができます。「日頃のご挨拶」という意味があり、「お祝い事」には当たらないためです。ただし、のし選び贈る時期には注意が必要です。

喪中の相手へ贈る場合は無地のしを使う

喪中の相手に贈る品物にかけるのしは、以下のように「無地のし」を選びます。

本来お中元やお歳暮ののし紙は、紅白の蝶結びの水引熨斗(のし)のついたものを使います。

しかし、蝶結びの水引や熨斗はお祝い事にのみ使用するもののため、喪中に使用するのはふさわしくありません。

喪中の相手へ贈る際は、不幸の直後を避ける

不幸の直後にお中元やお歳暮を贈るのは避けて、四十九日の後に贈るようにしましょう。

ここで、場合によっては贈る時期を再度調整しなければならないのがお歳暮を贈るとき。年明けは「お年賀」といって慶事の時期にあたるため、喪中の相手にお歳暮を贈ることができません。

お年賀の期間は関東と関西で異なります。

関東:元日から1月7日まで
関西:元日から1月15日まで

喪中の際は、この時期を避けて品物を贈る必要があります。

片方だけ贈るならばお歳暮を優先する

お中元とお歳暮は両方贈るのが望ましいですが、経済的に負担を感じるようならば片方のみ贈るといったことでも問題ありません。

お中元とお歳暮のどちらか一方のみを贈りたいという場合には、お歳暮を優先させましょう。

お歳暮の金額はお中元に贈る品物の金額の2割増し

相場の紹介のところでも触れたようにお中元とお歳暮の両方を贈る場合、お歳暮の方がお中元より2割ほど高価になるように品物を選ぶようにします。

たとえばお中元に3,000円のものを贈ったならば、お歳暮には3,500円〜4,000円程度のものを選ぶのが正解です。

毎年感謝を伝えるため、継続して贈るのがマナー

お中元とお歳暮は一度贈り始めたら、毎年継続的に贈るのがマナーです。

今まで品物を贈っていたのに、突然贈らなくなってしまっては「あなたとの関係を断ちます」といった意思を伝えているのと同様です。大変失礼に当たりますので、お中元やお歳暮は継続して贈ることを前提にはじめる必要があります。

贈るのを辞めるときは徐々に

結論、お中元やお歳暮を辞めたくなるときは徐々に辞めていくのが大人のマナーです。

お中元やお歳暮は継続して贈るものというのが大前提です。しかし疎遠になったり、金銭的に負担を感じるようになったりと中止したくなることもあるでしょう。このとき昨年までは品物を贈っていたのに、今年になって突然品物を贈らないといったことは避けます。

辞めるときは以下のような手順でフェードアウトしていき、最終的には辞めるようにします。

  1. まずはお中元だけ辞めてみる
  2. お歳暮の品物の価格を減らしてみる
  3. 品物を贈らずに、挨拶状のみを贈る

毎年段階を踏んで、お中元やお歳暮を中止していきましょう。

まとめ

この記事ではお中元とお歳暮の違いについて、4つのポイントで解説しました。

それぞれの違いについて、以下に再びまとめております。

お中元比較するポイントお歳暮
中国における、祖先を供養する日起源室町時代、年末年始にかけて行われていた先祖の霊を祭る行事でお供物を配った風習
7月1日〜15日贈る時期12月13日〜20日
3,000円〜5,000円贈る品物の相場3,000円〜5,000円(お中元に贈った品物より2割ほど高い金額)
メロン・スイカ・桃・そうめん・ビール・ゼリー・アイスクリーム贈る品物ハム・牛肉・蟹・フグ・食用油・調味料・カタログギフト

また記事の後半ではお中元とお歳暮、双方にまつわる注意点も紹介しています。ポイントは以下のとおりです。

  • 喪中の相手にも贈って構わないが無地のしを使用する
  • 片方だけ贈るならばお歳暮を優先して贈る
  • お歳暮の金額はお中元に贈る品物の金額の2割増し
  • 毎年継続的に贈る(突然贈らなくなるのはNG)
  • 贈るのを辞めるならば、お中元から辞めて徐々にフェードアウトさせる

このようにお中元とお歳暮の起源や贈る時期は異なるものの、相場や贈る際のルールには関係性があります。

もし実際にお中元やお歳暮を贈るつもりの方は、以下の記事を合わせてお読みいただくことをおすすめします。

お中元について知りたい方:お中元のマナーを解説!贈る時期や品物の相場など全てつかめる
お歳暮について知りたい方:お歳暮のマナーを解説!贈る時期や品物選びのコツまでまるわかり

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この記事を書いた人

北海道在住のフリーランスライター。北海道内の大手スーパーでスーパーバイザー、店長を経験したあと脱サラ。

Webメディア・コーポレートサイトのライティング、インタビューライティング、電子書籍用のライティングなど幅広く承っています。

得意の執筆ジャンルはWeb制作・副業・フリーランス・小売業・音楽など。

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